聖ピオ十世公教要理詳解
     カトリックの教えとその主な部分
                    護教の盾より

使徒信経の第五箇条
第五箇条「古聖所に下りて三日目によみがえり」では何を教えていますか。
使徒信経の第五箇条では、イエズス・キリストの霊魂が御体を離れ、古聖所に下ったあと、三日目に再び御体に戻り、それ以後離れることはなかったと教えています。
古聖所とは何ですか。
古聖所とは旧約時代の義人の霊魂がイエズス・キリストの来臨と罪のあがないを待ちつつ止まったところです。
なぜ、旧約時代の義人の霊魂はイエズス・キリストの御死去の前に天国に入れなかったのですか。
旧約の義人の霊魂がイエズス・キリストの御死去の前に天国に入れなかったのは、アダムの犯した罪のため、天国の門が閉ぎされており、まず最初にイエズス・キリストがこの閉ぎされた扉を開く必要があったからです。事実、イエズス・キリストの御死去によって、天国の門はふたたび開かれました。
なぜイエズス・キリストは、御復活を三日目まで、延ばされたのですか。
イエズス・キリストが御復活を三日目まで延ばされたのは、本当に死去されたことをはっきり示すためでした。
イエズス・キリストの御復活は、他の人間の復活と同じようなものでしたか。
イエズス・キリストの御復活は、他の人間の復活とは異なります。イエズスは御自分の力でよみがえられたのに対し、他の人間は神の力によってよみがえったからです。